「厚顔」ススメ
東証1部上場のソフトブレーン創業社者の宋文州氏。
以前アパマンショップの全国大会で講演したのをキッカケに
宗氏のメルマガを登録し、愛読してます。
宗氏は中国からの留学生で北海道の大学卒業後
ソフトブレーンを創業し東証1部にまで大きくした、
中国人が創業した東証1部企業としては日本初だそうです。
その宗氏のメルマガの一節を抜粋。
厚顔のススメ
宋 文洲
なぜ「バカ」という言葉に馬と鹿が当てられたでしょうか。馬と鹿よりもずっ
と知能指数の低い動物が多いのに、なぜこの二つの動物が選ばれたのでしょうか。
実はこれには秦の時代の有名な史実があります。クーデターを起こした野心家
は現職の大臣達の忠誠心を試すため、皆の前に鹿を連れて来させました。「こ
れは馬だ!」と彼が大声で言うと「はい。馬でございます」と言った大臣を残
し、「いいえ、鹿ですぞ」と答えた大臣を全員殺したのです。
保身のために真実に反することを言う人が「馬鹿」なのです。西洋の似た話と
して「裸の王様」が広く知られていますが、馬鹿に見られたくないために馬鹿
になってしまう人間の弱みは、古今東西を問わずに存在するのです。
今の日本社会はまさに「空気」の社会です。常に「正論」になりそうな空気を
読み、「安全」な立場に立ち、「正論」に加担する人が段々多くなっています。
実はこれこそ社会が「馬鹿」になっていく過程なのです。
宋 文洲は処方箋を出す立場にありませんが、「馬鹿」を治す薬として「厚顔」
をお勧めしたいと思います。皮肉なことに、人の嘲笑や批判を気にしないこの
「厚顔」こそ昔も今も人々が馬鹿になることを防いできたのです。
中略
正直にいって今の日本は80年代に留学して来た時よりずっと住みにくくなりま
した。空気がきれいになり店もお洒落になったのになぜ住みにくいかというと、
それは「社会の寛容さ」が失われつつあるからだと思います。
私の個人的勘違いかもしれませんが、すぐキレる人、些細なことに難癖を付け
てくるクレーマー、学校の先生に当たり散らすモンスター・ペアレント、官僚
と政治家が日本を駄目にしていると思い込む「正義の市民」・・・。人に厳し
い人が増えると社会は住みにくくなる、これはもう昔から変わらないことです。
寛容の本質は人を許すことですが、「人」の中に自分も含めなくてはなりませ
ん。「空気」と異なる他人を許すと同時に、「空気」と異なる自分も許さない
といけません。「空気」と異なる自分を許すとは勇気を持ち、「厚顔」になる
ことです。
ん~。深すぎてようわからん。。。