もう住まなくなった自宅を売却する話があがり、

契約寸前で売主様から

「売るために家を整理してたら思い出のものが

たくさん出てきて、売るのを考えてリフォームして

住みたいんだけど、杉本さんだめかな？？」

この家は築５０年です。私は

「決めるのは売主さんだから、よく考えてください」

と電話を切りまして、そのままご自宅にアポ無で

行ってみました。

週末だから売却する家を整理しているだろうと

思ってたし、電話がかかってきた時点でも

何かあったな、と不安感がありましたが、

やはりそうでした。

私も祖父が亡くなり、祖父の自宅を売却する際も

叔父叔母から同じようなことを聞いていたので、

気持ちがわかりました。

結果、売却することで変わりはなかったのですが、

私が話したのは、

何も活用していない不動産は資産ではなく負の資産だと。

税金だけ払って、また、誰も住んでいないのは物騒で

近所の方も心配します。

マイホームは一生の買物だと思いますが、

買うときはいつでも出口を考えるべきです。

このお客様も売却して、現在のお住まいの隣が

売り物なのでそれを買おうという目的があり、

また不動産の商品的にも買った方が貸すにしても

将来売るにしてもとても良い「金融商品」だと思ったからです。

お客様も納得していただき、いい価格で売れる

今だからこそ、できるポートフォリオだと

最後は笑顔でした。

ただ、生まれ親しんだ土地を手放す気持ちは

当事者でなくてはわかりません。

私の役目はその気持ちも汲み取ってあげ、

私心がはさまない、お客様のための

コンサルティングができる

不動産マンに成長していきたいです。

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